ちょいと前の話。
入社した小さい商社。100名程度の企業で俺はおかしな先輩と遭遇する。
4月に小さい入社式を行う様ないわば「中企業」になりたい「小企業」みたいな感じで
営業マンも皆バリバリ系、女子だろうが男子だろうが頑張る奴は報われる。
微妙にブラック臭が漂う会社だった。(実際ブラックだったorz)
当時入社したての俺はある女性の下についた。
いわゆる部下というよりも見習い。後ろから金魚の糞状態で各企業を廻る。
新人紹介というより「あぁ誰?」みたいな目が痛い。
厳しい先輩だったがおかしな所が多々あった。俺の悪夢と快楽の幕開けだった。
先輩:当時23もしくは24歳。痩せで高身長。篠原涼子に微妙だが似ている。
セクシーさはないが社内ではそれなりに「綺麗なお姉さん系」って言われる部類。
自称Dカップ。暴力系のサバサバ系。喧嘩っ早い。何しろ早い、敵対値マッハ上げ。
特技は飛び蹴り。あと暴言。あと暴力。あと暴飲。三暴揃った男みたいな性格の方。
俺:当時二十歳そこそこのガキ。リリーフランキー似。
先輩担当。先輩迷惑行為後処理担当。謝罪担当。殴られ役のM男。
【新入生歓迎会】
先輩は酒が強い。さらに言葉使いは悪い。態度も悪い。
高圧的で俺には平気で「ねぇ?酒まだぁ?」とのたまう。
別に構わない、先輩だし、篠原涼子好きだったし、胸を強調した服で
エロ風味があるなら。男なんてそんなもんだ。
入社後二か月以上も先輩の後姿を追いかける日々が続き
お尻の形を覚えるほど追いかけた。あっ!今日生理ね、とかわかる位な達人の域に。
やっと迎えた歓迎会。飲むぞ!と意気込むが新人なので遠慮がちに飲む。
先輩の隣に座り、お疲れ様~でスタートした。
帰りのエレベーター内で先輩に飛び蹴りを食らう。
口から血が出る。蹴っておいて「大丈夫だから!」と意味不明発言。
この人とは関わりあいたくないと思い始めた。
1階につくと奴は走って逃げた。振り向きざまに「いえーい」とか言ってる。
翌週。何気ない顔で「おはよう」。こいつは頭おかしいと思い始めた青春の終わり。
【ビッグプロジェクト始動】
隣で大きい声で「ち●こでかいの?wwウキャキャ」
そういう話題を会議室でする奴がいる。先輩だ。
社長、専務、常務、営業部長。それぞれの「(#゜Д゜)キ、キミ!」みたいな顔が面白い。
会社で新規顧客開拓と称してある地域に絨毯爆撃作戦(突撃訪問)を開始するとの事。
先輩は「へ~そんなの意味あんの?」とマジで鼻くそほじくってる。
それを隣の俺につける。ティッシュで拭く俺。
俺の生きてきた中で鼻くそつけてくる女は奴だけ。
先輩の営業成績は常に2位、3位はキープしていた。
だから意外とでかい態度でもそんなに文句言う人はいない
これこそ能力至上主義、いわゆるブラック風味な部分だった
「意味あんの?」発言で先輩は何故か係長に昇進した。
帰り際にモモキックを食らう。はうっ!と廊下にしゃがみ込む俺。
その後ストッキングが伝線したから買ってこいとコンビニ行かされた。
選んでいるとメールで「ストッキング好きの変態君」と言う件名で
本文は「カフ●ラテも買ってきて」と来た。
従順な俺はまだ逆らう事を知らなかった、そんな社会人一年目。
枕営業疑惑】
お客さんとの接待。
俺たち二人の目の前には研究者風のメガネ君がいた。
話すことも仕事の話ばかりでつまらないし、プライベートはあまり
根掘り葉掘り聞けない。
先輩は俺に先に帰れを言い放つと研究者風メガネ君と街に消えた。
俺は途方に暮れた。ここまで新幹線で来たのに…帰れないし。
しかたなくビジネスホテルに泊まる。
明け方先輩から電話が来る。酔っている。
駅まで迎えに行った。酔い過ぎてヘロヘロな先輩を発見。
何故かポケットにブラジャーと下着が突っ込まれていた。
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