約30年前、当時会社の中で海外営業グループで主に米国を担当していた。
海外出張も度々経験していた。
本社役員が海外へ出張する際には、出張スケジュールからいろんなことまで、その地域を担当する者がハンドルしていた。
現地とのアレンジはもとより、役員秘書との密接なコンタクトも欠かせない仕事であった。
よくコンタクトしていた役員秘書、当時25歳で秘書の中でもマドンナ的存在であった。
当時私は独身、でも会社人間になりかけの時代。
だんだんとその秘書が私の脳裏にこびりつくようになってきた。
会社の中では、ほとんど秘書には手を出さないし高嶺の花でもあった。
その点、私は恵まれていた。
役員に出張スケジュールなどを報告するたびに、秘書と連絡を取り合った。

ある日、思い切ってデートに誘ってみた。
結果はOKだった。
役員スケジュール並に、彼女とのデートスケジュールを作成し見せた。
車で富士五湖へのドライブで行程、予定時間、昼食の場所、帰りの行程、夕食、それに彼女の自宅近く到着予定時間など、まさに仕事同様のスケジュール表だった。
彼女はびっくりと同時に感心していた。

当日、迎えに行き、ドライブを楽しんだ。
何度か役員にコンタクトする際、お話していたのですぐに打ち解けて車内では話がはずんだ。
昼食を終わるごろには、はたから見ると恋人同士のように見えた(と思っている。)。
帰り際、どうしても彼女を自分のものにしたかった。
しばらく車内で沈黙が続いた。
綺麗な海岸で駐車した。