職場の同僚の友紀(27)が寿退社することになった。
友紀は見た目派手ではないので特別目立つ女というわけではないが、真面目で控え目な性格で家庭をしっかり守ってくれそうな雰囲気が好印象な女だ。
婚約者の男は一流大学卒で一流企業に勤めているエリートらしい。
確か最近まで友紀は「今、彼氏はいない」と言っていたと思っていたが・・・
相手の男がエリートとなると結婚への決断も早いということか。
意外と打算的なところは、やはり女ということなんだろうな、ちっ!
友紀に対して特に恋愛感情があるわけではなかったが、退社でこのまま会えなくなるのもちょっと惜しいと思ったので飲みに誘った。
もちろんあわよくば一発という目論見で。
居酒屋にて最初は会社のことや仕事のことを話していたが、酒が進むと砕けた雰囲気になり、会話もプライベートな話になっていた。
「今、幸せ?」と聞く俺に
「うん、幸せだよ」と屈託のない笑顔で答える友紀。
確かに幸せそうだった。
ただ、結婚相手の彼氏、一流大学卒で一流企業に勤めているエリートということで俺はモテ男を想像していたが、どうやらそうではなく女関係はイマイチらしい。
「彼からはっきりとは聞いてないけど、私が初めての相手、つまり今まで童貞だったんじゃないかな」ということだった。
「じゃあ、エッチは物足りないんじゃない?」と聞くと
「・・・でも、彼のこと好きだから」
歯切れの悪い返事をする友紀から、ちょっと物足りないでいることは感じとれた。
もしかしてチャンス!?
「俺なら友紀のこと満足させてあげられるんだけどなぁ」と押してみたが、
「ハハハ・・・」と友紀に適当にはぐらかされた。
居酒屋からの帰り道、数件あるラブホテルの前で友紀を誘った。
唐突だったので拒否されるが、
「大丈夫、変なことはしないから!」と言って、半ば強引にラブホの中へ友紀を連れ込んだ。